
こんにちは。架空のラジオ番組、「救われた音の記憶」のお時間です。
このコーナーでは、毎回一つ、私が様々な病と闘う中で出会い、救われた楽曲などを紹介します。
今回のゲストは、TWICEの「Fanfare」。
19歳の私から、お便りが届いています。
うつ病で大学を休学することになって、真っ先にこの曲のことを思い出しました。
この曲がリリースされたのは、私が中学生の頃。ちょうど、学校に行けずに、家にひきこもっていた日々の中でした。
あの時、世間ではアイドルグループNiziUを発掘したオーディション番組、「虹プロジェクト」が流行っていて、私はその番組を通してこの曲に巡り合いました。
始めは、夢を叶えた者たちが過去の自分を応援するような、そんな歌に映っていました。この曲を歌えるのは、「今」が成功した人だからなんだろうな。そう思うほど、画面の中のTWICEは輝いて見えました。
『止まんなきゃ気付かない景色だってある
辛い時は無理しなくていいから
泣いてもいいの 我慢しないで
ナミダ 雨の後は虹が見えるはず』
でも「Fanfare」は次第に、立ち止まったまま何もできない私にも向けられた応援歌のようにも感じました。
中学生の頃と同じように、再び立ち止まってしまった自分。それでも、周りの時間は進んでいく。周りの時間だけが進んでいく。置いて行かれる気がして、焦って、自分を大切にすることを忘れそうでした。その時に久々に出会った「Fanfare」は、やっぱりまだ私の味方でいてくれました。
『夢じゃまだ終われないなら 諦めないで さあ』
痛みは、時と同時に少しずつ流れ、今は少しだけ、前を向くことができています。失敗してもいい。遠回りしてもいい。ただ諦めなければ、きっとどこかで、生きていくことはできるから。
『やり直せばいい 何回だって
繋いだ手 離さないから 約束しよう
Always by your side(どんな時もそばにいるよ)』
一度挫折したところから、どうやって起き上がればいいのか。不安は尽きないけれど、それでも立ち止まったから見えたこの景色を、私は忘れずにいたいと思います。








