
不登校になってから、勉強は家でしていた。スタディサプリというオンライン学習サービスを使いながら勉強を進め、定期テストだけ別室登校していた。
でもだんだんと、無気力になっていった。誰と競うわけでもなく、一人でただ孤独に苦手な学習を進める。それはよほどの覚悟がないと、当然のごとく陥る状態だったように思う。
勉強することを諦めた。定期テストに行くことも。
家で、ずっと眠っていた。とにかく眠い。朝起きて、朝ごはんを食べて、午前中に寝る。お昼ごはんを食べて、午後に寝る。そして、夜ももちろん眠る。一日に、15時間ほど眠っていた。
今考えれば、あれは薬の副作用もあったと思うが、当時はそれに気付かなかった。自分が怠けているから、こんな生活から抜け出せないのだと思っていた。母にバレると怒られそうなので、あたかも勉強をしていたかのように振る舞った。彼女は何も言ってこなかったけれど、きっと私の怠惰な生活に気付いていただろう。
運動不足に加え、飲んでいる薬の影響もあり、体重も増えた。同時に身長も10センチほど伸びたけれど、一年間で10キロ以上。
鏡に映った自分の体型を見て、ため息を吐く。だからといって、運動をする気も起きなかった。
勉強までできなくなったら、家族にも見放されてしまう。そう不安がる自分と、それでも何もできない自分が同時に存在した。
私は、何もできなくなった。
何もできなくなると、自然と意識が傾くのは生存意義だ。
生存意義。私は、何で生きているのだろう。
生きていることに対して、疲れが見えてきた。生きるのってつまらない。私は、今まで何のために生きてこられたのだろうか。
家事をしたり、お菓子を作ったりしたことで、少しは役に立っていたのかもしれない。でも今の私は、何もできない。
生まれてこない方がよかった。私なんて、迷惑以外のなにものでもない。
部屋の中で、一日中泣いていた。