こころの声を綴って ー場面緘黙症と歩む日々ー

場面緘黙症を含めた不安障害とうつ病、SEKAI NO OWARIについてなどを書いていきます。

場面緘黙症の私が助けられたアプリ

 未だ認知度が低い、場面緘黙症。だから、誤解や無知で当事者が傷付くことも多い。どの場面緘黙症患者に聞いても、傷付いた出来事なんて山ほど出て来るはずだ。そう思うほど、なかなか理解が進まない病気の一つだった。

 今日は、そんな場面緘黙症だった私が、助けられたアプリを紹介する。とはいっても、ピンチを助けてくれたことはほとんどなくて、でも持っているだけで安心感を覚えられるものだった。実際に使わなくても、持っているだけで安心できるものは、意外とたくさんある。

 

 まず、「読み上げ」というアプリ。入力した言葉を音声で話してくれて、「はい」「いいえ」「すみません」「ありがとうございます」などの簡単な挨拶は既に設定されており、押すだけで大丈夫なのだ。

 次に、「コミュサポ」というアプリ。これは場面緘黙症当事者のために作られたアプリで、文字を書いて伝える方法も、保存した文章で伝える方法も、イラストで伝える方法も、様々な手段がある。

 そして、「NET119緊急通報システム」。これは障害者のための緊急通報アプリで、実際緊急事態になった時、文字だけで救急や消防や呼べる。「もし外に出て、誰か倒れたところを発見したらどうしよう」とありとあらゆる外への危険を察知して生きてきた私のような人には、持っているだけで安心できるアプリだった。このおかげで、外出へのハードルが一歩下がった気がする。

 最後に、「オトモポリス」というアプリ。これは電車内などで痴漢の被害を受けた時、周囲に助けを求められるアプリだ。「ちかん対策」というページを開くと、画面にいっぱい、「助けてください」という文字が表示される。これを周囲に見せ、誰かの助けを待つということだ。さらに画面をタップすると「助けてください」という音声が読み上げられ、他にも画面を2回タップすると、自然と警察まで通報してくれるようになっている。これは元々、痴漢被害に遭っても恐怖で声が出ない人々のために開発されたアプリで、決して場面緘黙症専用のものではないけれど、誰かに助けを求められるアプリをスマホに忍ばせておくだけで、少しは安心して公共交通機関に乗ることができた。

 こうして私は、様々なアプリやサービスを駆使して、日常生活を送っていた。今場面緘黙症やその他の病気や障害、性格で悩んでいる人にとって、少しでも役に立つ情報になるといい。