
2年生に進級した。私は2年B組になった。
クラスには、知っている顔が何人もいた。1年生から継続で同じクラスになったのは男子9人、女子3人。夢愛ちゃんも春乃ちゃんも一緒だった。私は始業式の日まで誰が同じクラスになるのか知らなかったが、特に男子は示し合わせたように、元1年C組が集まっていた。それ以外の男子は、たったの5人。
でも、生憎、出席番号順で並んだ座席は一番前で、周りは知らない子ばかりだった。1年生の時に比べて圧倒的に人口密度が増え、教室が騒がしい。スカートを短く切って、メイクをした女の子たちもいた。新学期早々から教室で騒ぐ彼らに、気圧されていた。
そんな教室の中で、元1年C組の子と会うと、まるで外国で出会った日本人みたいな、安心感を覚えた。
そして、新たな担任となった菊池先生と出会ったのは、始業式の日だった。
厳密に言うと、1年生の時、英語の先生がお休みだったことがあって、その際に代わりとしてクラスに来たことがあった。それが本当の初対面だ。お互い、顔も名前も知らなかった。教卓前にどしんと座った先生は、体が大きくて、にこりともしない。おまけに、点呼をする際、私の苗字を読み間違えて、反応に困った。H学園では稀に見る、怖い先生だ。第一印象がそれだった。
だから、担任発表をされて、菊池先生が教室にやって来た時、正直「どうしよう」と思った。私、この先生と、上手くやれる気がしない。1年生の時、担任だった女性の先生とは、雰囲気から何から、全く違った。
そんな、不安だらけの出会いを果たした菊池先生と私、さらにはクラスメイトたち。
担任もクラスも変わった、新生活が幕を開けた。