
こんにちは。架空のラジオ番組、「救われた音の記憶」のお時間です。
このコーナーでは、毎回一つ、私が様々な病と闘う中で出会い、救われた楽曲などを紹介します。
今回のゲストは、SEKAI NO OWARIの「バードマン」。
15歳の私から、お便りが届いています。
この曲は、私にとって、特に大切な一曲です。
5月、平日の、夕方。部屋の窓から西日が差し込んできて眩しかった。家には誰もいなくて、一人でまた曲を聴きあさっていました。ふと知らない曲が配信されているのを見つけて思わず再生しました。こんな曲、初めて見たなぁ、と呑気に思いながら。
もう一年も前のことなのに、あの時の感動と衝撃は今でもはっきり覚えています。
曲が進んでいくにつれて涙が頬を伝っていきました。もう泣くことなんてそんなになくなっていたのに、不思議と涙が止まりませんでした。悲しい涙でも悔しい涙でもなくて、温かい気持ちに包まれていたのです。
『おはよう Early bird 頑張れたらそうしたいよ こんなところで道草食ってるけど
何で 今 容赦もなく 始まった今日はこんなに眩しいんだ』
『頑張れたらそうしたいよ』
The ColorsのMCでFukaseさんが言っていた、「頑張れないことって、頑張れるよりも苦しいんです」という言葉が重なりました
そうだ。私はずっと、あの言葉と生きてきた。
『ただ上手くいかない その時感じる 甘えてるとか 怠けてるなんて匿名の視線
そんなの誰だって 望んでないし
どっちか選べるなら 空飛べるようになりたい』
飛べない私が見上げる空は、どこまでも高く、青く、自由の象徴のように見えていました。元々、頑張れない「こちら」を好き好んで選んだわけじゃない。選べるなら、彼らのように、自由な翼を持つ自分を選んだはずなのに。
どうして私は今、羽のない背中を丸めてここにいる?
『今日も何もできない そんな日がまた終わっていく でもきっと 明日は ああ
Early bird 最悪だった昨日も あんな酷い思いをしたあの日も きっと今日のためだったんだと 言える準備はいつでもしておくから』
『おはよう Early bird 何も寝てたわけじゃないさ どんな日々も何とか繋いできたから きっと 今 容赦もなく 始まった今日がこんなに愛しいんだ』
この曲の好きなところは、「すべてが報われた」と言える日が、まだ訪れていないことです。私はまだ、これから始まる一日を「愛しい」と呼ぶことはできません。だからこの曲はきっと、そんな私の朝にぴったり似合うような顔をしているのでしょう。
いつか、すべては『きっと今日のためだったんだと言える』日を目指して。