
こんにちは。架空のラジオ番組、「救われた音の記憶」のお時間です。
このコーナーでは、毎回一つ、私が様々な病と闘う中で出会い、救われた楽曲などを紹介します。
今回のゲストは、馬場俊英の「弱い虫」。
14歳の私から、お便りが届いています。
私がこの曲に出会ったのは、初めて訪れたSEKAI NO OWARIのライブです。普段はオリジナル曲しかやらない彼らが珍しくカバーを歌っていました。
当時は曲に暗い印象を持ち、歌詞の意味もよくわかりませんでした。
でも、中学生の時、学校に行けなくなって、一日中部屋で泣いていた時に思い出したかのように再生したのです。
あの時セカオワが披露していたのは、何か意味があったのではないかと。
『誰かになるために 心を捨てるなよ
死にたくなるほど 自分を責めるなよ』
この言葉に救われたのは、歌詞通り、私が、死にたくなるほど自分を責めていたからです。こんな自分なんていない方がいいと、何度思ったか。その思いを、真っ向から否定してくれる歌詞が、やけに頼もしかったのです。
『弱虫でも かまわない 君よ優しい人になれ
泣き虫でも べつにかまわない 君よ素直な人になれ
ああ 誰かを困らせてまで 強くなる必要などあるものか』
世の中に溢れているのは「強くなれ」という言葉ばかりで、それにうんざりしていたのでしょう。
弱虫でも泣き虫でもかまわないのなら、こんな私も生きていけるかもしれない。代わりに、優しく、素直な人になれれば。ふとそんなことを思いました。
『ビルの上から 街を眺めてごらん
しょせん僕らは 虫じゃないか
風に煽られて 雨に打たれて
ときどき涙ぐみながら歩けばいい
ああ 涙があふれたら 僕に向かって叫んでくれ
ああ 叫んでくれ』