
何とか命を繋ぐため、薬漬けの日々。
あまりにもごはんが食べられないので、経腸用液が処方された。
夜は眠れるようになったものの、朝目覚めた時からとんでもない倦怠感で横になっていることしかできなかった。
主治医から入院を勧められたのは、そんな日々の中だった。
私が死を意識しているのは、きっと周りの大人たちは知っていただろう。学校の情報が嫌でも入ってくる家にいるよりも、静かな環境で治療できた方がいいのではないかということだった。学校などの、外の世界をすべて遮断する場所。
私も、入院するべきだと思った。私だけではなく、周りの人も巻き込んでいるこの病気から、離れる時間が必要だ。私がいなくなった家で、愚痴でも何でも言い合って欲しかった。
主治医と家族と相談して、入院することが決まった。
ただ、ここで問題がある。
私が入院を決意したのは、というか、ふらふらとそこに行き着いたのは、9月のことだった。通っていたのは入院施設のない病院だったので、紹介先の病院に連絡すると、今は満床だということだった。どんなに早くても、3週間後しか空きが出ないという。どうやら、私が入院する予定の思春期病棟は9月が最も忙しいらしい。タイミング悪く、その時期に被ってしまったのだ。
病院からの電話を取った母から入院予定日を聞いて、絶望した。カレンダーでは、まだ見えていない、来月の話なのだ。入院すればすべてがよくなると思ったわけじゃない。ただ、少なくともこの苦しみがあと3週間も続くと思うと気が遠くなった。
もう、生きていけないと思ったから最後に病院に縋ったのに、その可能性さえも潰れているのだ。私は一体どこに、助けを求めればいいのだろう。