こころの声を綴って ー場面緘黙症と歩む日々ー

場面緘黙症を含めた不安障害とうつ病、SEKAI NO OWARIについてなどを書いていきます。

救われた音の記憶 #10『あなたがここにいて抱きしめることができるなら』

 こんにちは。架空のラジオ番組、「救われた音の記憶」のお時間です。

 このコーナーでは、毎回一つ、私が様々な病と闘う中で出会い、救われた楽曲などを紹介します。

 

 今回のゲストは、miwaの「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」。

 18歳の私から、お便りが届いています。

 

 私にとって、母は一番の理解者であり、友人であり、栄養をくれる存在です。それは、19年前にへその緒を切られてからも変わらず、母が元気な時は私も嬉しくて、母が落ち込んでいる時は私も悲しい。親子だろうと、感情まで混同させてはいけない。そう思いながらも、やはり心の底では、ずっと繋がっている感覚でした。

 そんな母と、今までの人生の中で一番長い間別れた時。たったの2週間だけれど、その間、私は赤子のように、常に母の姿を探し、想い続けていたような気がします。

 入院中、私は孤独に押し潰されそうでした。

 この曲はベッドに横になり、早く帰りたいと泣きながら聴いていました。

 一時帰宅した後、病院に戻る際、不安で泣く私の手を握ってくれた母を思い出しながら。

『きっと誰にも言えない辛いときは

 思い出すよ あのときつないだあなたの手のぬくもり

 強くなりたかった 逃げ出したくなかった

 もうひとりじゃないから』

『あなたが笑って 私の隣にいてくれたら

 ありふれた毎日で かまわない

 自分以上に大事な人

 心からそう思えるの

 あなたの弱いところを知るたびに

 大丈夫 強く抱きしめるよ』

 ベッドの中、赤ちゃんに戻った自分が、母親からの囁きを聴いているような気分でした。

 聞こえるはずの声。そこにいるはずの母の姿がどこにも見当たらない。

 ここにいてよ、お母さん。

 どうして私は一人なの?

『あなたがここにいて

 抱きしめることができるなら

 私もう他になんにもいらない

 どんな時もそばにいるよ

 なによりも愛しいから

 あなたはあなたのままでそのままで

 大丈夫 私がいるよ

 数えきれない季節を越えてあなたと歩んでいきたい』

 この曲は親から子への曲でもあったけれど、同時に子から親への曲でもあったのです。

 

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