こころの声を綴って ー場面緘黙症と歩む日々ー

場面緘黙症を含めた不安障害とうつ病、SEKAI NO OWARIについてなどを書いていきます。

私がメイクできない理由

 高校生にもなれば、おしゃれに興味を持つ子が増える。校則で禁止されていること。例えばスカートを短くして、髪を染めて、ピアスをつけて、メイクをして登校してくるクラスメイトがたくさんいた。

 私は、おしゃれに無頓着だったわけじゃない。むしろ休日はメイクするし、イヤリングは集めるし、綺麗になりたいと感じる気持ちは本物だった。

 けれど、そんな私が学校にメイクできない理由は、怒られるのが怖かったからだ。

 昔から私は、「いい子」のふりをしてきた。自分に都合が悪くなった時、誰かが庇ってくれると思っていたからだ。

 だから、堂々と校則を破るのが怖かった。先生に注意され、嫌われたら、もう二度と学校に行けない気がした。自分に非があることは、理由もすべて言い訳になる。私はどうしても、先生から注意を受けた生徒が「はーい」と受け流すメンタルを真似できなかった。一度言われてしまったら、そこで心が折れる

 意気地なしなのか、ルールに従順な「いい子」だったのかは、受け手によって変わるだろう。きっと、高校1年生の時からバッチリメイクをして、おしゃれに手間や時間は厭わない妹の蘭からすれば、私は意気地なしに見えただろうし、逆に学校の先生からはルールに従順な「いい子」に見えていただろう。

 実際、私は意気地なしの「いい子」だったのだと思う。

 だから高校生の間、どんなにかわいく思われたいと願っても、一度もメイクをして登校することはできなかった。

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