
私はうつ病になってからというもの、しょっちゅう頭が痛くなった。電車に乗る。病院に行く。学校に行く。人と話す。そのすべてに、異常なほど体力を使った。そして体力が切れる頃、警報を鳴らすように頭痛を覚えるのだ。
私はそれを「オーバーワーク痛」と呼んでいた。
息抜きに遊びに連れて行ってもらっても、必ずと言っていいほど最後には頭が痛くなる。楽しいとか、嬉しいとか、そんなポジティブな感情なんて関係なかった。特に睡眠が上手く取れない日は、頭痛と気だるさをずっと抱えて過ごさなければならない。
うつの症状が少しずつ安定すると、減薬が始まったけれど、なかなか薬の調整は上手くいかなかった。そのたびに、眠れない夜が来たり、起きられない朝が来たり、死にたくなる瞬間が来たりした。
すべての動作に異常なほど体力を使う割に、体力は著しく落ちた。だからすぐにオーバーワークになるのだ。家族と外出している時はまだしも、相手が友達だと「ちょっと頭痛い」とも言い出せなかった。私は徐々に霞んでいく視界を気にしないふりをして笑うのだった。
今でもオーバーワーク痛は治らない。一日に一回は頭痛に襲われている。これは、うつ病が治ればよくなるのだろうか。今の私はどうしても、うつ病になる前の自分の生活を、思い出すことができない。