
高校3年生の冬頃から、体重は増えていく一方だった。
飲んでいる薬の副作用で、息をしているだけで太っていく。それに多大なストレスを感じながらも、健康を優先するほかなかった。決してカロリーの高いものばかり食べていたわけじゃないし、むしろ食事には極力気を遣っていた。運動ができるほどの体力は、まだ戻っていなかったのだけれど。
きっと「太っている」と言っても、肥満に分類されるほどの体型ではなかった。主治医の先生には、前からずっと体重を増やすように言われていたくらいだ。それでも、どこまでも完璧主義な私の性格は、自分の体型を許せなかった。「標準体重だから大丈夫」とかじゃない。以前の自分からどれだけ体重が増えたか。それだけが問題だった。
体調が悪くても、「食べちゃダメだ」「太ってしまう」という気持ちの方が大きくて、一日中気分が落ちていた。
その葛藤を主治医に訴えても、薬の変更を許してもらえなかった。ああ、健康でない人は、自分の意思すら反映させてもらえないのだと思い知った。